卍ネタバレ特盛卍帝国ルートクリア感想

かつて暗夜ルナ10章で挫折したエムブレマーの屑、NASnosukeです。

今回はファイアーエムブレム風花雪月の感想を垂れ流します。

記念すべき1周目はハードクラシックで主人公は男、黒鷲の学級を選びました。下心丸出し。
しかしクリアしてから思うに、最後にやるべきルートだったのではと思ったり思わなかったりします。理由は後述。
黒鷲の学級はほとんどが帝国重鎮のご令嬢ご子息で、そんな彼らを教導するのが素性の知れない傭兵上がりというのはいかがなものかと思いながら、彼らを育て上げました。スカウトはしませんでした。

エーデルガルトは「FE皇帝といえばアーマー」の風潮に乗っ取ってアーマーナイトに。後にフォートレスを経て専用職へ。専用職はやはりアーマー系で、最後まで最強の物理盾として活躍してくれました。
ヒューベルトはメイジ→ウォーロックに。自分が死神騎士にはチキり続けたので闇魔法パスは一つも手に入れられませんでした。それでもアホみたいに伸びる火力とスライムやデスといったロングレンジ魔法、高い魔防と強みは十分。エースアタッカーとして最後までアーマー敵を粉砕し続けました。
フェルディナントはソシアル→パラディンとして順当に育てようと思った矢先、力が鬼のようにヘタれたので急遽踊り子にしました。パラディンは資格だけのペーパードライバーです。
カスパルは初めのうちこそ斧ユニットとしてはエーデルガルトに完敗していて微妙な存在感だったのですが、格闘家としての将来を模索した結果、我が軍最強の物理アタッカーになりました。紋章を持たず努力だけでのしあがった本作の主人公。
リンハルトはビショップに。ワープで落伍しがちなエーデルガルトの行軍を補助したり、リブローで回復飛ばし続けたりで酷使されました。ごめんよ。ところでカスパルとリンハルトは五年でかなり声変わりしたような気がします。でも君ら学生の時点で17だったよね?
ドロテアはメイジ→ウォーロック→グレモリィ。グレモリィが女性専用職なのは罠だと思います。ロングレンジ魔法のトロン、超ロングレンジ魔法のメティオ、そして多少備える白魔法で、火力こそヒューベルトに譲るものの器用な魔女として我が軍を支えました。五年後のデフォルトスキンがえっちすぎる。
ベルナデッタはアーチャー→スナイパー。馬術育成が間に合わず、ボウナイトにはなれなかった。うちのベルちゃんは力も速さもキッチリ伸びてつよつよ遠距離アタッカーとして大成しました。引きこもりはハッタリ。プレイしていくうちにかなり愛着が沸きまして、支援Sはベルちゃんでした。学生時代はボサボサだった髪も五年後は綺麗に手入れされていて、彼女も貴族令嬢なのだということを改めて認識したりしました。
降伏して同盟から帝国に移ったリシテアちゃんはメイジ→ウォーロック。信仰の育成が追い付かなかったのでグレモリィにはなってません。こちらも魔力がアホみたいに伸び、火力においてはヒューベルトを抜き去りトップに。ロングレンジ魔法を有していないため采配には神経を使いましたが、圧倒的火力から繰り出される魔法の数々は反撃さえ許さず数多の敵兵を粉砕しました。

総じて、フェルディナント以外は伸びてほしい能力がキッチリ伸びたと言えます。そのお陰で、難易度ハードということさえ意識せずに進められました。素晴らしい。

恐らく基本的には教団に味方して戦うであろうこのゲームにおいて端から教団に刃を向けた不良ベレト。ぶっちゃけ発売前からヤバい雰囲気を醸し出していたレア様ですが、このルートにおいては裏切り者のベレトを「失敗作」呼ばわり。更には勝つためには市民の残っている街を焼くことさえ厭わない激ヤバマザコンです。しかしながら、ベレトの裏切りがレア様を狂わせてしまったのかもしれないと思うと、ただのヤバい人で済ませるのは良心が痛みます。いやでも「あなた『も』失敗なのですね。」とか言ってるし、他にも紋章石で人体実験繰り返してたなら十分ヤバい人か…。何はともあれ、フレンちゃんを手にかけねばならなかったのは辛かった。一度祈りで耐えられ、反撃でペトラを一撃で殺されたせいで天刻使ったけど、それはそれとして辛かった。子安の悲痛な声が胸に響いた。

「最後にやるべきルートだったのでは」とは語ったのは、前述の通り、このルートが恐らく唯一教団と敵対するルートだからです。このルートは云わば「悪役の視点」。大戦乱を引き起こしたアドラステアに与するルートです。しかしながら、自分はこのルートを初めに選んでよかったと思ってます。愛すべき生徒たちと共に神の世を終わらせ、人の世を実現した。自分にとっては「ファイアーエムブレム外伝」が初めてのFE作品で、そのため「外伝」とそのリメイクである「ECHOES」が最も好きです。あれもまた、人の世を始める物語。そういう作風が大好きなんですよね。

新ドラゴンカード運用考察

ネガキャンの鬼、NASnosukeです。

正直、アルファベットで評価する行為の有意性には懐疑的ですので、どのような運用をすれば強いか、またその運用法は現実的かといったことに焦点を当てて評価していきます。画像は面倒なので省略します。

 

まずブロンズカードから。

1、ガジェットマーメイド

機械トリガーのケンタウロスヴァンガード。飛翔の竜人からダイレクトにつなげることでノーリスクブラッドウルフになれます。またバイロン進化に添えることで鬼の2/3/2疾走札に。性能そのものは悪くありません。しかしながらローテーションのカードプールではアグロしきれない、エイラや機械ヴァンパイアの躍進が予想される等、デッキ単位での向かい風が激しいです。

 

2、雄大なるルフ鳥

デフォルト3/3/3、攻撃時4/3のルフ鳥リメイク。おまけの自動進化を備えています。ZEUSのオトモに。先3で出せればロイヤルの「機械刃の斥候」を相討ちできるのは評価点でしょうか。しかしながらエンハンスで実質6/6/5突進というのはいささかやる気を感じられません。ゼタや翠嵐の斧使いに並べとまでは言いませんが、何かしらの進化後効果も欲しかったところです。はいずるスライムよりはマシか

 

3、風を知る者、ゼル

俺たちのゼルが更に太ってリターンズ。コンボ前提カードにも関わらず5コストと強気なお値段です。とは言えど武装強化に3/3のフォロワーが付いているのでコスト論的には多少おいしい。フォロワーいる?注目されるのはレジェンダリーファイターとの組み合わせ。7コスト8点疾走はなかなかの打点です。他にもイキリバニラトカゲ天翔けるドラゴニュートをバフしたり、フォルテのラストワードが非疾走フォロワーにかかった時、それを疾走させたりと使い道はそこそこあります。ゼルにかかったら知らん

 

4、オルカの滝登り

何やってんだよ、団長!ローテーションドラゴン2枚目の2コスト3点スペル。覚醒時オルカ2枚を手札に加えるゾンビパーティもどきです。ユニークな効果をしていますが、機械メタにもなり得る侮蔑の嘲笑と枠を争えるほどの力はありません。正直な話、原初の竜使いや狂えるドレイクがあるわけでもないのに、覚醒状態に入るような試合中盤以降にオルカを手札に加えても何もおいしくありません。来るネプチューンリメイクの布石だと思っておきましょう。

 

ではシルバーレア。

5、螺旋のムシュフシュ

2Pickの鬼。必殺フォロワーであるバジリスクを2体もマトリョーシカできれば試合のペースを握ったも同然でしょう。構築においてはオクトリスやエンジェルシュート等苦手なカードが多く、またプロダクトマシーンが多い環境であることも向かい風ですが、先攻4T目にアクセラレートでバジリスクを設置することでエイラ進化を牽制できます。クルトで死ぬけど

 

6、風に乗る者・エイファ

リメイク元から1コスト上昇した代わりにデフォルトで疾走を獲得したエイファ。相変わらず体力は1なので除去スペルにはとても弱いです。先にも述べた通りローテーションにおけるアグロデッキへの向かい風が響きます。ところで質問いいかな?エンハンス…どこに行った?

 

7、鋼爪の竜戦士

ガジェットマーメイドに続く、新たなドラゴンの機械フォロワー。実質、手札に1枚でも機械カードがあれば進化時デモンストライクを撃てる有能。しかしながら、やはりアグロ色が強いのが難点です。飛翔の竜人バイロン、ガジェットマーメイド、マシンダイバー、このカードとアグロ一色の機械ドラゴンにおいてただ一人ハブられている竜砲のドラゴニュートの心中や如何に

 

ゴールドレア。

8、竜の財宝

今期最大のおもちゃ枠。ドラゴンスフィアを出せればウィッチのフレデス連打より恐ろしい盤面を作れます。その性質上、1コストターンか8コストターンにしかプレイできないと考えるべきでしょう。8コストでプレイすると、エンハンス効果でカウント10→ヘルフレイムドラゴン2体召喚でカウント8→9コストターン開始時カウント7→マシンエンジェルやポセイドンをプレイでカウント4→10コストターン開始時カウント3→ポセイドンと政宗で盤面一掃、カウント0と、うまくいけばそこそこ実用性があると言えるでしょう。正直エンハンス7がよかった

 

9、聡明のドラゴニュートスカラー

ドラゴニュートスカラーがリメイクされました。中途半端にリメイク刷ってないでさっさとディスカ再興させろドラゴンとしては初めての捨てる手札を任意選択できるカードです。むしろ選択できて当然ディスカードできるようになったトリニティドラゴンということで、ディスカード軸での活躍が期待されます。そもそもディスカが産廃なのは知らん

 

いよいよレジェンド。

10、天災のジェネシスドラゴン

強靭!無敵!最強!俺たちのジェネシスドラゴンが新たな力を得て帰ってきたーッ!文句なしの7点疾走に事故軽減のアクセラレート。威力も汎用性もバツグンの最強札です。プレミアムオーブは持ったか!行くぞォ!

 

11、ハルクドラゴニュート

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%94%E3%81%BF

鋼鉄の反逆者環境におけるドラゴンクラス固有のフィニッシャーについての一見解

https://twitter.com/__nuke_/status/1113647863374856192 こちらのツイートの主題であるドラゴンクラス固有のフィニッシャーについて、ランプドラゴンの勝ち筋という観点から論じます。

 

ランプドラゴンについては前記事でさらりと触れていますが、かなり抽象的に記述してしまいました。

nasnosuke.hatenablog.com

「リソース的単価が高いカードを多用することでリソース的優位を確保して勝利する」とは具体的にどういうことかを説明しておきたいと思います。

シャドウバースとは基本的にリソース(主に手札がこれに当たるが、場合によってはリーダー体力もリソースと解釈し得る)を競り合うゲームです。どんなデッキであれどこのリソース勝負において優位を保ち、先に相手側のリソースを絶やすことが勝利条件となります。

そんなシャドウバースにおいてランプドラゴンは、一対多でリソース交換できるカード(リソース的単価の高いカード、一般にはハイコストカード)を相手より早く、かつ相手より多く使用することで、こちらのリソースに損害を与えられない状況に追い込み勝利するデッキです。このようにコントロール的性質の強いランプドラゴンですが、さすがに本職のコントロールと比べるとリソースが脆弱である(PPブーストに力を割く都合上、特に体力面において)というミッドレンジ的性質も併せ持っています。(例:WLD期の対コントロールNエルフ)

 

ランプドラゴンの性質について概ね説明したところで、フィニッシャーがランプドラゴンにおいてどのような役割を果たすのかについての説明に移ります。

そもそもフィニッシャーとは読んで字のごとく、ゲームを終了(勝利)に導くカードを指します。これまた一般にはハイコストカードがこれを担います。トドメに使われるカードがこう呼ばれることが多いのですが、高いリソース交換力を以て戦況を優勢に転換できるカードもまたフィニッシャーたり得ます。能動的フィニッシャーと受動的フィニッシャーといったところでしょうか。

ランプドラゴンにおいては、後者の極大のリソース交換力を持った受動的フィニッシャーが華であったことが多かったように思われます。バハムートや狂えるドレイクといったAoE搭載フォロワー(いわゆるメンコ)はその典型でしょう。無論、ジェネシスドラゴンやアジ・ダハーカのような大型疾走フォロワーは能動的フィニッシャーに分類されます。しかし、彼らは同じく能動的フィニッシャーであるリノセウスやメイシアのように法外な火力で相手を即死させることはできません。その代わりと言っては何ですが、高い体力(いわゆるケツデカスタッツ)を有するが故に火力貢献しつつも一対多の交換を強いることができるのが特長であると、自分は考えています。

AoE搭載フォロワーで劣勢を優勢に転換したのち、大型疾走フォロワーを以て畳みかけ、相手の手札リソースを欠乏させる。これがランプドラゴンの勝ち方です。

話が散らかったのでまとめると、「ランプドラゴンのフィニッシャーとして活躍したカードに共通するのは極端に高いリソース単価」ということです。

 

では、上記のことを踏まえて現状のドラゴンクラス固有のハイコスト(7コスト以上をハイコストと定義、エンハンス含む)フォロワーを比較検討(狂えるドレイクやアジ・ダハーカを☆5つとして相対評価)していきます。

 

f:id:NASnosuke:20190409020844p:plain慈愛の竜戦士(エンハンス7) フィニッシャー適性:☆

エンハンスでプレイすることにより5/7のスタッツを獲得し、またおまけ程度にベビーファイアドレイクを場に出すことができます。サイズ自体は及第点ですが、能力に即効性がないためコストに比べてリソース単価は非常に低いです。到底フィニッシャーにはなり得ません。2コストフォロワーとしては評価に値するカードです。

 

f:id:NASnosuke:20190410000555p:plain侮蔑の絶傑・ガルミーユ(エンハンス7) フィニッシャー適性:☆☆

エンハンスでプレイすることにより実質7/5/4突進。このカードが有する能力が極めて強力であることは誰もが知るところでしょう。しかしフィニッシャーたりえるかと問われると疑問符のつくカードではあります。1:3以上の交換を期待できるカードではありますが、除去が極めて容易ですのでフィニッシャーにはなり得ません。フィニッシャーにバトンを繋ぐカードとしては相当優秀です。弱体化前とドラゴニック・コアとで槍VS砲台したい…したくない?

 

f:id:NASnosuke:20190413121202p:plainレッドドラゴン

はい次

 

f:id:NASnosuke:20190413121246p:plainアルバコア

はい次

 

f:id:NASnosuke:20190413121316p:plain

アドラメレク フィニッシャー適性:☆☆

レッドドラゴンの疑似上位互換。条件によっては大型フォロワーも容易に除去できるファンファーレは頼りになります。ただ、やはりというかフィニッシャーには不適格です。無難なアクセラレートによるリソース補充や、体力6に由来する比較的優秀なリソース吸収力で後続に託すカードです。しかしながらこのカードが採用されることの多いNFDとは少々ミスマッチな性質であり、このカードの評価が伸び悩む要因になっています。顔面にも打点飛ばせないかな

 

f:id:NASnosuke:20190413122106p:plain悪夢の竜・ジャバウォック

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%9E

 

f:id:NASnosuke:20190413122214p:plain憤怒の竜帝・乙姫 フィニッシャー適性:☆

ファンファーレで最大4体の1/1突進を場に出すカード。実質、打点を自由に振れる代わりにサイズの落ちたドレッドドラゴンなのでフィニッシャーにはなり得ませんし、繋ぎとしても正直弱いです。オトモ疾走くらいしろ

 

f:id:NASnosuke:20190413131340p:plain竜砲のドラゴニュート フィニッシャー適性:☆☆☆

受動的フィニッシャーの一角。しかしながら機械フォロワーの母数の少なさや、ランプドラゴンが横並べと噛み合わない、また複数の機械フォロワーが盤面にあるのが前提(=複数のリソース消費を要求される、単体で完結しない)のもあり現在の評価は低いです。これからのカードの追加によって、埋没するか活躍するかは変わってくるでしょう。

 

f:id:NASnosuke:20190415194428p:plain天空の覇者・フォルテ フィニッシャー適性:☆☆☆

ながらシャドバしてたら間違えて分解しちゃった…ジェネシスドラゴンに並ぶドラゴンの疾走札の代名詞。誰もが待ちわびたダークドラグーンのリメイクカードです。及第点の火力に加えてラストワードで手札の火力を更に伸ばせるおまけ付きと優秀な能動的フィニッシャー…なのですが、リソース吸収力に乏しいため、実のところランプドラゴンとはいまいち噛み合いません。リメイク前もどちらかとうえばランプよりもフェイスでの活躍が著しかったカードでしたが、リメイクされてなおフェイス的性質が強いフォロワーだと言えます。ラスワの効果対象選ばせろ

 

f:id:NASnosuke:20190413132037p:plain竜鎧の戦士 フィニッシャー適性:☆☆☆

NFカードを能力のトリガーとする巨大なサイズを誇る守護フォロワーであり、そのリソース吸収力は申し分ないです。リーダー付与による能動的フィニッシャーとしての性質もわずかに持ち合わせています。場に出すだけでは盤面に干渉できないただの巨大な守護であり、確定除去や必殺に弱いのが難点でしょうか。能力自体も強力ではあれど序中盤に発揮しないと効果が薄いものであることもあって、能動受動が中途半端ともとれてしまいます。しかし上手く扱えれば一定の活躍を見込める準フィニッシャーです。竜鎧アスタロト

 

f:id:NASnosuke:20190413133125p:plainポセイドン フィニッシャー適性:☆☆☆☆☆

ローテーションドラゴン最強のクラスフォロワー、その名はポセイドン。5/7という準大型サイズを有し、1/3守護を展開することでリーダーも自身も守り、高い生存率から次ターン以降の火力貢献も期待できます。能動的活躍も見込める受動的フィニッシャーであり、かなり優秀なカードです。また、アクセラレートを備えており序盤をもカバーできます。暴竜・伊達政宗と組み合わせない限り即時盤面干渉が不可能なのは少々痛みますが、それを勘定してなお「強い」カードだと言えるでしょう。アンリミでは知らん

 

f:id:NASnosuke:20190413140733p:plainエンパイアドラグーン・エリオス フィニッシャー適性:☆☆☆☆

能動的フィニッシャーの一角です。条件次第で守護を得るため、侮蔑の炎爪等と組み合わせると多大なリソース吸収を可能とする攻防一体の動きを実現できます。多少火力不足にもかかわらず8コストであるため飢餓の輝きで増強できない点がネックでしょうか。それでもなお、相対的には比較的扱い易いカードであると言えます。ドラゴニュート・シャルロットの方がいいとか言うな

 

f:id:NASnosuke:20190413161704p:plainドラゴニックメイル・ギルヴァ フィニッシャー適性:☆☆☆☆

重大なデメリットを負ってはいますが、永続的にリソース的優位を確保できる能力自体は十二分に強力な受動的フィニッシャーです。能力はリーダーをも対象とするため、能動的フィニッシャーとしても扱えます。しかしシャドウバースというゲームにおいては法外火力は日常茶飯事。闇喰らいの蝙蝠、モノモノファースト・ワン、アーカスと愉快な仲間たちetc.といった強力な打点を叩き出すカード群やべー奴等が跳梁跋扈している環境においてこのデメリットは致命的です。復讐ヴじゃあるまいしさらに能力の性質上、小粒フォロワーを並べられるのに弱く、狂えるドレイクのローテーション落ちも追い打ちになっています。なお、プロトバハムートの効果(フォロワーのターン終了時効果)よりも先にギルヴァの効果(リーダーのターン終了時効果)が処理されるため、プロトバハムートとの相性は最悪です。環境を見るに、採用は厳しいと言わざるを得ないでしょう。

 

f:id:NASnosuke:20190413161739p:plainリントヴルム フィニッシャー適性:★★★★★(特殊)

本記事トップの記事に詳しく記してあります。

 

f:id:NASnosuke:20190413161802p:plain大いなる調停者・ゾーイ フィニッシャー適性:☆☆☆☆

1ターンの延命を行える実質6点の疾走札。 能力自体は強力なのですが、アクセラレート発動後もう一度引いてこなければならないというのが大きな課題になります。また、延命に際して体力リソースのほぼ全てを投げ捨てることになる諸刃の剣でもあります。不安定であり、リソース的リスクが相当に大きいため、あまり頼るわけにはいきません。スタッツ縮小いる?

 

f:id:NASnosuke:20190413161842p:plainドラゴン牧場 フィニッシャー適性:☆☆☆☆

フォロワーではないのですが、フォロワーを場に出すアミュレットであるためこの記事でも扱います。竜の峡谷と同じく、これ一枚でフォロワー3枚分のリソース単価を有し、強力な疾走フォロワーである突風のドラゴンを出せるというのは非常に強力です。唯一にして最大の難点は、何が出るかは完全ランダムである点です。何のためにチョイス作ったんだMYST正直な話、フィニッシャーには莫大なコストを支払わなければならない以上、一定以上の安定感も求めているというのが本音です。

 

大まかな評価であり、納得がいかないということもあるかと思いますが、とりあえずはこれまでにしようと思います。

はっきり言って、☆5つに至り得る一線級のクラス固有フィニッシャーはポセイドンただ一枚というのが正直なところです。そんな状況においてニュートラルに目を向けると超強力なフィニッシャーであるサタンがあるのですからドラゴン使いが悪魔信仰に走るのは必然です。(また、フィニッシャーとは関係のない話ですが、現在のドラゴンは中途半端な性能のリソース補充カード群にも悩まされているため、いっそリソース枯渇を無視した無謀なPPブーストの後サタンを出してあわよくばと考えるプレイヤーが増えたのも悪魔信仰の隆盛に一役買っているようにも思われます。)

リントヴルムをフィニッシャーとするフォロワー以外軸ドラゴンデッキについて

本記事は、 https://twitter.com/__nuke_/status/1113647863374856192 こちらのツイートに対する「リントヴルムがあるだろ」といった反応に触発され執筆しています。ドラゴンクラス全般における話はこの記事においては問題としません。

 

結論を先に述べてしまえば、現STR第1月環境においてフォロワー以外軸ドラゴンデッキ(以下Non-Follower Dragon=NFDと記す)を用いて好成績を残すことは極めて困難であり、現実的ではありませんまた、これ以前の環境においてもNFDが本質的に強力なデッキであったこともありません。趣味の域で用いる分にはそこそこ形になるデッキ、という評価が妥当です。

 

リントヴルムという強力なフィニッシャーを有しておきながら何故そう言えるのか。それを理解するにはNFDというデッキの本質を読み取る必要があります。一般にはランプドラゴンの亜流と捉えられることの多いNFDですが、本質的な性質はランプドラゴンとは大いに異なるデッキです。

NFDは、リソース的単価が高いカードを多用することでリソース的優位を確保して勝利することを求めるランプドラゴンとは異なり、中盤においてはある程度自身のリーダーの体力を犠牲にしてでも相手のリーダーの体力を10以下に追い込み、邪竜・リントヴルムで守護を無視してトドメを刺して「逃げ切る」ことで勝利することを目指すべきデッキです。「逃げ切る」ことを目指すという点において、その本質は闇喰らいの蝙蝠(自傷)ヴァンパイアに酷似しています(この記事においては上記の論を前提に、自傷ヴァンパイアと比較して話が進みます。)

 

NFDの勝利条件は大雑把に言ってしまえば2段階から成ります。

1 NFカードを10枚プレイし、リントヴルムを起動する

2 リントヴルムをプレイするまでに相手リーダーの体力を10以下にする

 

※「リントヴルムを2回投げれば勝ち」との戯言がまれに見られますが、「エズディアの後にバーストショット撃てば勝ち」に比肩するほど非現実であることは本来言うまでもありません。

 

そして、現状のNFDは上記の理想を達するのに十全なカードプールを有していないと言わざるを得ません。

まず苦しいのが、1を達するのに正真証明NFカード10枚分のリソースとコストの消費を求められる点でしょう。自傷ヴァンパイアにおける姦淫の信者のように1枚で複数回の条件達成を期待できるカードがほとんどありません。財宝の地図を採用するという狂気に走るNFD使いも見られたほどに切迫しています。アクセラレートを有するフォロワーやトークンスペルを手札に加えるフォロワーの追加で幾分かマシにはなっていますが、正直それでも10コストに至るまでに10枚プレイするには相当の無理が生じます。フォロワー+トークンをプレイするにはコストが嵩む等の要因で、自然な動きではリントヴルムを起動できないのです。

また、そもそもの前提として一般的にはフォロワーがリソース的単価が最も高いカードです。ウィッチやビショップ等の例外を除き、フォロワーに匹敵するリソース単価を有するNFカードはフォロワーを場に出せるものに限られます。ニュートラルにおいては大鎧のミノタウロスやマシンエンジェルのアクセラレート、ドラゴンクラスにおいてはオルカの大渦、ポセイドンや乙姫のアクセラレート、竜の牧場などがそれにあたります。数自体は悪くないのですが、竜の牧場を除き、これらはいずれもリソース単価が極めて低いことは無視できません。つまり、どうあがいてもリソース勝負(それに伴う盤面勝負)は敗北が確定するのです。動きたいように動いていたら勝手に出てきて盤面を補強してくれるフラウロスや、相手の盤面を壊滅させてくれる邪眼の悪魔のようなカードはありません。

そして、1を達成しようとすると2の達成が困難になります。NFDは前述の通り盤面維持力が極めて貧弱なため、削りの大半を突風のドラゴンやフォルテといった中型疾走フォロワーや、ガルミーユに依存することになります。しかし彼らはフォロワーであり、リントヴルムの起動に一切寄与できません。そして彼らは比較的コストが嵩むためにNFカードのプレイを阻害します。さらには、ただでさえ押されている盤面を無視して相手リーダーの体力を削らなければなりません。やはりというかヴァーナレクのように「攻めつつ守れる」カードなどありません。1と2が反発して、「リントヴルムは起動できるが相手の体力は潤沢」「相手の体力はある程度追い込めたがリントヴルムが起動していない」という状況は親の顔より見ています

極めつけに、正直な話フィニッシャーも火力不足気味です。前述の「リントヴルムは起動できるが相手の体力は潤沢」という状況が頻発する一因ですね。闇喰らいの蝙蝠はその火力を際限なく伸ばすため、中盤で膠着したため削りはいまいちという試合でも唐突に10点以上消し飛ばすことはザラにあります。しかしリントヴルムはたとえ何枚NFカードをプレイしても10点を超えることはありません。チョイスの仕様上フォルテのラストワードが乗ることもありませんし、EPを切ったとして精々12点です。EPなど残っているのはよほどの幸運に恵まれた時に限るでしょう。

 

正直な話、NFDは自傷ヴァンパイアの完全下位互換なのです。

 

ついでに聖竜・リントヴルムの話もしておくと、アレは10コスト払わせておきながら即時盤面干渉できない上に守護もないという酷い有様です。申し訳程度にリーダーを5点回復しますが、盤面放置して5点回復しても何の意味もありません。5枚ドローも正直過剰です。聖竜がもう少しまともならNFDにも希望はあったでしょうに。チョイスの意味は